Echo Show 5で格安SIMを使ったときのデータ通信量(テレビ電話、待機時、音楽再生のときの消費量)

アイキャッチ_格安SIMでテレビ電話をしたときのデータ通信量 Echo
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Ⅰ.Echo Show 5で格安SIMを使ったときのデータ通信量

以前に、下記の記事を書いて、田舎の母親とEcho Show 5を使ってテレビ電話をする方法を説明した。
その時に、母の家にはインターネット環境がないので、簡単にWi-Fi環境を構築する方法として、SIMフリールーターと格安SIMを使う方法を紹介した
本記事では実際に、Echo Show 5で格安SIMを使った場合のデータ通信量を測定したので報告する。

1.IIJmioの格安SIMを使ったときのデータ通信量

格安SIMはIIJmioを使用し、消費量はIIJmioのデータ管理ソフト「みおぽん」を使用して測定した。

(1)テレビ電話を行ったときのデータ通信量

スマホとEcho Show 5でテレビ電話を行ったときの、Echo Show 5側のデータ通信量を測定した
IIJmioの格安SIMには高速モードと低速モードがあるので、両方測定した
測定はIIJmioのデータ通信量の管理アプリ(みおぽん)を使って行った。
測定値は条件で多少ばらつくので、あくまでも目安ということで参考値である

テレビ電話のデータ通信量
高速モードタイプD(ドコモ回線)タイプA(au回線)の両方とも約15MB/分であった。
低速モードタイプD(ドコモ回線)約4MB/分で、タイプA(au)約3MB/分であった。

Echo Show 5の通話中のデータ消費量
Echo Show 5側のデータ通信量
みおぽん
みおぽん

テレビ電話をしたとき

Echo Show 5で格安SIM(IIJmio)を使ったときのデータ通信量
用途 タイプ モード 通信量(MB/分)
テレビ電話

タイプD(ドコモ) 高速 約 15
タイプA(au) 高速 約 15
タイプD(ドコモ) 低速(200kbps) 約 4
タイプA(au) 低速(200kbps) 約 3
1)高速モードと低速モードのときのテレビ電話の使い心地について
  • 高速モードのとき
    • 速度は数Mbpsであるが、画質、音声とも問題ない
  • 低速モードのとき
    • 速度は200kbpsという仕様であるが、意外に粗くはなく相手の顔は認識できる。
      数秒に1回程度カクつくことはあるが特に気にならない。
      音声はざらついた感じで、少し聞き取りにくい。ゆっくり話をすれば、なんとか聞き取ることができる。
      低速モードは高速モードに比べると、全体的に滑らかさがないが、データ通信量がなくなったときの予備と考えれば価値はある。
      注記
      IIJmioの場合低速モードの200kbpsは3日で366MB以内のときの速度であり、超えるとさらに遅くなる。そのときはテレビ電話としては使えないレベルになると考えられる。
2)3GBプランで通話できる時間

ひと月3Gのプランで使うと、消費量を15MB/分として、200分程度通話ができる。
1回に10分として、ひと月20回通話できる。
通話のみであれば上記の通話時間と回数であるが、通話していないときの待機時のデータ通信量が、上記の通話時間と回数に影響してくる。次項で待機時のデータ通信量を検証した。

(2)待機画面の天気予報やニュースのデータ通信量

EchoShow 5は待機時に次のような画面になり、天気予報やニュースが表示されている。
この待機時のデータ通信量が、通話できる時間に影響してくるので検証を行った。

待機画面

EchoShow 5の待機画面

Echo Show 5で格安SIM(IIJmio)を使ったときのデータ通信量
用途 タイプ モード 通信量(MB/分)
待機画面 タイプA(au) 高速 約 0.02
タイプA(au) 低速(200kbps) 約 0.02
1)画面をOFFにした状態での、待機時のデータ通信量

アレクサに「画面をOFFにして」と言うと、画面が真っ暗になる。
もし、画面をOFFにした状態でデータ通信をしていなければ待機時のデータ通信量抑えることができる
検証した結果、画面がONの状態と変わらず、データ通信をしていた。消費量も同じであった。

画面をOFFにした状態
Echo Show 5で格安SIM(IIJmio)を使ったときのデータ通信量
用途 タイプ モード 通信量(MB/分)
待機画面OFF時 タイプA(au) 高速 約 0.02
2)待ち受け画面の1ヶ月のデータ通信量
  • 高速モードで約893MB
  • 低速モードで約893MB

高速モード、低速モードのどちらでも、1ヶ月で約893MB通信してしまう
従って、3GBプランでテレビ電話として使えるデータ通信量は残りの2107MBになる

低速モードの場合も1ヶ月で約893MB通信してしまうが、低速モードでの通信量は無料であるので高速モードのデータ残量は減らない
従って、通話が終わった後データ管理アプリの「みおぽん」で、低速モードに切り替えれば3GB全てテレビ電話に使うことができる
「みおぽん」は自分のスマホに入れておき、母との会話が終わったら、こまめに切り替えるようにすればよい。

3)音楽を1曲聞いたときのデータ通信量

AmazonのPrime会員に入っているとPrime Musicが無料である。
音楽を1曲聞いたときのデータ通信量4分の曲で約14MBであった。
3GBプランであれば、約214曲聞ける計算になる。
低速モード(200kbps)では途中で何回も止まり音楽再生は無理であった

Echo Show 5の音楽のデータ消費量

Prime Musicを再生しているところ

Echo Show 5で格安SIM(IIJmio)を使ったときのデータ通信量
用途 タイプ モード 通信量(MB/分) 4分の曲の場合
音楽再生 タイプA(au) 高速 約 3.5 約14MB

低速モード(200kbps)は音楽を連続再生できないので、使い物にはならない。

音楽再生

低速モードで音楽再生しているところ

Ⅱ.まとめ

格安SIM(IIJmio)の3GBプラン(900円/月)でテレビ電話をしたときの、1ヶ月の使用状況を下図にまとめた。

Echo Show 5を母の家に設置して、電源は入れたままで次のように使用する。

  • 待機画面には時計、天気予報、ニュースが表示される状態にする。
  • テレビ電話は1回10分で4日ごとにかけることにし、8回/月とする
  • Prime会員に入っている場合、Prime musicが無料なので1日2曲を音楽再生する。

以上の条件で使ったときの状態が下図になる。
データ通信量は(2750MB/3GB中)であった。
さらにデータ消費量を節約するために、IIJmioのデータの管理アプリ(みおぽん)を使って待機時の状態を低速モードに切り替えれば、1116MBを節約できる。
テレビ電話であれば74分、音楽再生(4分)であれば79曲多く使うことができる。

1ヶ月のテレビ電話使用量の目安

以上のように、インターネットを使わない母親の場合は格安SIMで十分にテレビ電話ができる。
格安SIMによっては、高速モードと低速モードの切り替えができないメーカもある。
切り替えができないと、待機時のデータ通信量を有効に使えないことになる。
IIJmioと似たプランのmineoは高速モードと低速モードの切り替えができる。

コメント

  1. あきひひ より:

    はじめましてー。
    echoShowを使ったテレビ電話の情報は素晴らしいです。
    分かりやすく整理されていて参考になります。私も同じような使い方をしていますが、この情報を知っていればもっと参考になったと思います。環境・設定方法と費用もしりたいですが、速度と動作、通信量なんかも、知りたかったです。

    ちなみに私の場合はこのような環境です。
    自分スマホ 2台 ~ 実家母 echoShow5 1台
    ルータ:Speed Wi-Fi HOME L01(メルカリで購入)
    回線:イオンモバイル シェア音声タイプ

  2. ノブ より:

    ノブです。全く同じ用途で、環境を整えました。IIJmioのミニマムスタート契約を使っています。高速・低速の使い分けなど大変参考になりました。接続しているEcho showなのですが、ソフトウェアアップデート(FireOS)があると、一気に1.2Gぐらい消費されてしまいます。低速モードでちまちま更新していても、テレビ電話用にスイッチを高速にすると、ドーンとデータ残量が減ってしまいます。Echoのソフトウェアアップデートの停止やアップデート時間帯の制御はできないのですが、何か対策を取られていますか。

    • たんてったん たんてったん より:

      コメントありがとうございます。
      私の場合、Echo Show 5をIIjmioのSIMとWiFiルーターで母親に使ってもらっています。
      ファミリーシェアプランの12GBを私のスマホと分け合って使っています。
      母親のEcho Show 5はテレビ電話のとき以外は低速モードでままで、特にアップデートでの消費量には気づきませんでした。
      母親のEcho Show 5の低速モードのテレビ電話以外の1日の消費量は約22MBです。
      たまに、数百MB消費していたときがあったので、そのときアップデートしていたのかもしれません。
      それは、そんなに頻繁になかったのと12GBあるので気づかなかったのか、低速モードでちまちま更新していたのかもしれません。
      Echoのソフトウェアアップデートの停止やアップデート時間帯の制御に関しては分かりません。

      • ノブ より:

        たんてったん 様
        早速ご返信ありがとうございます! ファミリーシャアプランの中での運用なので、少しぐらいソフトウェアアップデートがあっても吸収できるのですね。参考になりました。これからは、アップデートの気配を察して、アップデートが終了してから(約2日かかります)、高速モードでテレビ電話をするようにしていくつもりです。

  3. まいあ より:

    たんてったん様

    こんにちは。大変有益な情報をありがとうございました。
    うちも実家の一人暮らしの母親が要支援1になり、エコショー5で連絡を取ることにしました。

    たんてったん様のこのブログがとても参考になりました。
    メルカリで中古のspeedwifi-next w04を安価で購入、iijmioを6Gで契約しました。これで母の健康状態を毎日確認できます。
    とても分かりやすくて助かりました。ありがとうございました。

    • たんてったん たんてったん より:

      コメントありがとうございます。返信遅くなりました。

    • だるま より:

      こんにちは。
      私も高齢の親の見守りで数台のエコーショーを設置しており、購入前、設置時の勉強でこちらのブログを大変活用させて頂きました。

      カメラ(自宅監視カメラ)の接続がスムーズに行くことが少なくアマゾンに相談しましたが納得が行かない説明で困っています。

      呼びかけ通話とカメラ(自宅監視カメラ)の通信量、負担の差があるかは分かりますでしょうか? 

      カメラのほうが負担が少なく繋がりやすいと思うのですが、カメラの方が繋がりにくい状態です。

      高齢者を呼び出しのアラーム音でびっくりさでないで、そっと様子を見守るにはカメラが必須なので、困っております。

      たんてったん様も呼びかけよりも、カメラの方が繋がりにくいという事はありますでしょうか?

      宜しくお願い致します。

      • たんてったん たんてったん より:

        コメントありがとうございます。
        Echo Show の「呼びかけ」は大きな呼び出し音がするので、そっと見守りをするのには向いていないですね。
        確かに、そっと見守りをするのであればAmazonで販売されている低価格の監視カメラを使うのが良いですね。
        Amazonには中国製と思われる監視カメラが色々と販売されていますが、接続が難しかったり不安定なものが多いですね。
        私が使った監視カメラの中では日本の会社が出している低価格の監視カメラであるATOM シリーズが接続も簡単で非常に安定していると思います。
        監視カメラの通信量は計測したことがないのでEcho Showとの比較は分からないのですが、アプリで画像を見ているときに消費量が大きくなると思います。
        高齢の親の家には固定のWiFiがないので格安SIMとルータで使うのが良いですね。最近の格安SIMはデータ量も増え安くなっていると思います。
        mineoだとデータ容量を使い切っても、オプションで低速モード最大通信速度1.5Mbpsの使い放題があるので通信費も気にしなくても良くなってきていると思います。